2016年2月4日

恵方巻きに憤る

昨日は節分。昔は自宅の内・外に豆まきなんかしたもので、子供の頃はその中にキャンディーやお菓子も入っていたから、かなり楽しみな行事でした。高校卒業後、名古屋で一年浪人生活を送り、その後東京、横浜で、学生生活と社会人生活を送って30年余り。その間、それこそ30年間の最後の方で「恵方巻き」と言う言葉を聞くようになってきたけれど、「何それ?」状態。ところが浜松に帰ってきたところ、結構浜松ではこの恵方巻きが流行りだしていて、数年くらい前から母親が「今年は何を巻こうかしら」とか言い出す始末。ちょっとイライラしていたことも有り、一寸いつもより太く巻かれた恵方巻きは、とても一巻食べきれる物じゃ無いから半分くらいに切って食べようと思えば、切ったらダメとか言われるものだから、「こんなに食べきれるもんじゃないだろう」と珍しく自分の方が切れてしまいました。

恵方巻き以前に、私は太巻きが嫌いで、理由はどうしても一口で食べられないじゃ無いですか。で、太巻きだから、一口何処かをかみ切ると、具も含めてバラバラになる。それでも、切ったものを小皿の上で食べるならまだしも、恵方巻きの場合は一巻丸々食べきらなきゃ行けない。上手く、クルクル回しながら食べれば中身の具を零さず食べることも可能だけれど、それだって全ての具がまとまって入っているわけでは無いから、途中で落ちたりぽろぽろ零れたりする。最近では、訳の分からない様な中身の恵方巻きも登場するし、いろいろなお店で盛り上げていって、まるでクリスマスやバレンタインのイベント気分。元々は、関西発祥の節分の儀式だったらしいけれど、その関西でも廃れていたような者を、7/11が発掘してここまで盛り上げてきたらしい。

昔の伝統を再現することや、そういうものを新しいイベント・習慣として広まることも、それはそれで良いことだと思うけれど、でも何か最近の「恵方巻き」は押しつけがましいものを感じる。時期的に近いからじゃ無いだろうけど、バレンタイン的な押しつけがましさを感じる(笑)。別に食べ物だけじゃ無くて、ファッションも仕掛ける側が作るものだし、子供の玩具なんかもテレビ番組とタイアップして周期的にブームを作り出して売り上げを盛り上げていくわけだし、そういうビジネスモデルだと思えば、嫌なら無視すれば良いだけなんですが、恵方巻きに関してはそれすらも許されないような不自由さを最近感じてしまいます。まぁ、歳を取って頑固になってきたからかも。少し反省。

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