2016年1月5日

69年間の失礼

昨日から開会した通常国会。最大の話題(?)は、これまで討議に沿わないと言う事で欠席していた、天皇陛下臨席の国会開会式に、今回69年振りに参加したこと。天皇制を認めない共産党ととしては、それ故に69年間も開会式を欠席していたわけですが、今回の突然の参加に関しては選挙絡みなのは明らかだけど、それを「はい、そうです」と認めるわけには行かないから、何か理由にならない言い訳をしているけれど、それならこの69年間何をやっていたのかと小一時間。と思うと、玉座に座るのが身分差別みたいな事も言って、防戦することも忘れないのは流石の共産党。でも、彼らの中にだった地位による差別はあるだろうに、それはどう説明するのだろうか。

だいたい、現座では「九条を守れ」と行っている共産党って、現行憲法制定の時に唯一「九条反対」を言っていた政党のはず。いつの間にやら変節しているわけですが、69年間の間に何があったのやら。

既存の強大な与党に対して、対する野党が力を結集するというのは、考え方としてはいかにも民主主義的で良いけれど、水と油以上に異なる政治思想や行動規範を持っている人達が集まっても、何が出来るのか最初から疑問。特に今回の場合は、統一候補を推薦して当選後は統一会派に所属すると言うけれど、その当選した人はいずれかの政党に関係している人間なのだから、今回の話題になっている安保法制等以外の議題に対しては、当然内部で敵対する考えを支持するかもしれない。それに関しては、許すとも許さないとも今のところ報道では見えてこないのだけれどどうするのだろうか。

巷の書き込みを見ると、仮に選挙で統一会派の議員が当選し、それが共産党系の議員であり、さらに間違って大臣などに就任したら、天皇陛下の認証式には参加するのだろうか、という秀逸な書き込みがありましたが、そう言う矛盾に関して何も説明なりが見えないのは、彼ら自身がそんなことは無いと信じているから何だろうな。今回の統一会派にしても、何人の候補が当選するか分からないけれど、一人でも当選すれば努力の結果と持ち上げるだろうし、まかり間違ってそれなりの人数が当選したら、「国民の総意」とか言うんだろうなぁ。その何十杯も当選している与党の事は無視して。少数派、マイノリティーを無視せず、ちゃんと意見をくみ取ることは重要だけれど、それを錦の御旗のように振りかざすのは止めて欲しい。

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