民主党と維新の党とか、共産党が共闘を呼びかけている事とか、兎に角過半数を超えている自公与党に対して何か対抗するにも、既存の政党一つだけでは立ち向かえないので、先ずは多数決の勝負でも何とか目処がつくように数を集めようとしています。これは、民主主義の基本的な行動の一つだから、良いとは思うけれど、主義主張が違うから政治目的が異なるから異なる政党として活動しているわけで、それが一つの集団になるためにはそれなりの説得力というか、国民から見ての納得手出来る理由なり根拠が無いとなかなか信用できないと思うんですよね。
例えば自民党の中にも「派閥」という対抗集団が複数あったわけだけど、そこは歴史と経験から何か決まれば「政党」としてまとまるというのは、やはり腐っても鯛。それがダメだったのが、与党時代の民主党なわけで、派閥という縛りすら無いから、その中でもコップの中の嵐がいつも渦巻いている。一つの政党ですらそうだから、今回の様に独立した集団同士の協業なんていう物が、実際のところ成功するなんて想像出来ません。
例えば、どちらかの政党が他方の政党を吸収するとか(昔、小沢さんがよくやった手法)いうなら、ある程度の集団活動が可能だろうけど、それだって一度民主党で痛い目に遭っているから、よほどの求心力が無いと国民は信用しないでしょうね。ましてや、憲法改正を目的としているが「護憲政党」なんていう事を言って仲間を集めようとしているなんて、悪い冗談のような気がする。さらに、暫定的な統一会派という言い方も、それって政治や行政の継続性と言う事をどう考えているんだろうかと不信感が生まれます。例えば選挙で否定されて政権が変わるというのは国民の審判だから良いと思うけれど、政党自らから「目的は達したから止めます」というのは、昔の細川政権くらいじゃ無いだろうか。あれだって、保身のために辞任したわけで、言語道断だと思うけれど。
過半数に対抗するためには、先ず数を集めないとダメというのは確かだし正常な考えだと思うけれど、だからといって回りに手当たり次第に声を掛けるのはどうだろうか。また、先ずは自分達がこれは譲れる、これは譲れ無いという「一線」を先ずは明確にしないと、それが単なる野合なのか目的を持った結集なのか、国民は不信感しか持たないでしょうね。野党が、そんな風に和茶をチャしている間は、与党は安心して経済なり外交なりの活動に集中できるから良いのかもしれないけれど。
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