2015年9月16日

昔は昔、今は今

私も朧気ながら記憶があったんですが、実は今集団的自衛権に反対している民主党ですら、以前は賛成していたという話。10年以上前の話で、まぁ鮮度と言う意味では少し疑問があるけれど、確か小泉政権の頃ですよね。ある意味、野党は何の手段も無い頃で、しかも郵政解散が2005年でしたっけ。あんまり集団的自衛権が話題になるような状況だった記憶は無いけれど、確かこの頃は小泉首相の靖国神社参拝などで中国が反発をし始めた頃で、与党はまぁまぁと言う態度だったから、逆に野党は憲法違反にはならない程度に抑止力は必要と言うスタンスだったんでしょうか。

で、よく分からないのが、この佐藤議員の発言に一斉に民主党側は反発したとのことなんだけど、不意を突かれて慌てたと言う事なんだろうか。これが去年の話とか今年初めの話と言うのなら、流石に拙いと思うけれど、10年以上前の話なんだから「あの時はxxだったけれど、今はxxと言う状況だから手段的自衛権はこうすべき」と言えば良いだけのは話。でも、そんなことはこれっぽっちも考えていないんでしょうね。だって、仮にそう言う判断を持っているのであれば、議会で正々堂々と主張して、自分達の意見を取り入れるようにすれば良いのだから。それが無いから、噛み合わない議論をして、さらには外部のデモに便乗しているんでしょうね。

さらに例によって強行採決と言う話になるわけですけど、だったらデモに参加するエネルギーをちゃんと議会に振り向けろよと小一時間(笑)。デモに参加して仕事をした気になってるんだったら、正々堂々と議会で反対を表明してやるべき事をやらなきゃ。それが本来の仕事であるし、それで意見が通らなかったとしても、それが民主主義の「多数決」というルールであるんだから。100%全ての人が賛成・反対する事なんて有り得ない以上、色々問題もあるけれど「多数決」という最善の方法が民主主義を運用していく今のところベストな選択何ですから。勿論、何年か前に民主党に政権を与えたような間違いを「多数決」は起こすこともあるけれど、そこから学ぶこともあるわけで、それが健全な民主主義を育てる方法のはず。だから、ほとんどの国民としては、安保法制に対して賛否はあるけれど、やるべき事をやっていない野党に対しては厳しく見ていると思いますよ。

それが如実に表れているのが、このNHKの政党支持の世論調査結果。一生懸命外で仕事をしている、民主、共産、社民は支持率が下がっていて、悪者に仕立て上げられている自民、公明がアップ。維新の大きな原則は、党内のドタバタのせいだろうけど。

問題なのは「特になし」が一番増えていること。民主、共産、社民の原則以上の増加率ですが、やはり今の野党のやり方に幻滅して離れているとみるのが一番リーゾナブルでは。

個人的には、日本には二大政党性は根付かないと思うけれど、何らかの形で政権交代が生まれて議会政治が成長していくことは必要だと思うんですよね。その為には、以前のように与党が分裂する事もあるだろうけど、二大政党と言わないまでも、それなりの規模の野党が存在していることも重要。二昔前の社会党なんかは、その可能性があって、だから村山政権では偶然ではあったけれど政権を担うことも生まれたんだけど、今の野党特に民主党なんかを見ていると、結局一度は手にした与党経験すらちゃんと生かされていない失望感しか感じないんですよね。結局彼らが満足しているのは「俺たちはこれだけ一生懸命やっているんだ」という自己満足であり、結果では無くその過程で満足することなんですよね。日本のスポーツや会社の仕事なんかでもそう言う傾向があるけれど、結果を伴わない行動は無意味。もっと悪いのは、その過程に酔ってしまうこと。今の野党がまさにその状態であることを、この世論調査が如実に表しているんじゃ無いだろうか。

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