2015年5月24日

一寸だけ嘘を混ぜる

東京新聞の社説から、日本の世界遺産登録と韓国からの反対について、相も変わらず斜め上目線のコラム。最後に、英国の例を引き合いに出して、彼らは奴隷貿易の歴史も併設しているから日本も負の歴史も共に記録すべきなんて主張しているけれど、その英国の登録対象となっていた18~19世紀の海商都市時代と奴隷貿易の時代が重なるからそう言う措置を執っているわけで、時代的に異なるという日本の主張とは異なる条件なのにいかにも、「向こうはこうだが日本はこうだ」としれっと書いているけれど、一寸調べたら直ぐ分かるのに読者は馬鹿だと思っているのだろうか。「情報リテラシー」というのは、私は先ず公の情報であればあるほど疑って掛かるべきだと思うし、さらに自分で調べて納得してからそれを賛成・反対、支持・不支持という自分の考えを決めるべきだと思うんですよね。こういう新聞、あるいは放送などのメディアって、そう言う事実を知ってか知らずか、何か自分達の都合のよう情報なり文章を切り貼りして、あたかもそれが世の中の正解・正義だという書き方を未だにしている。それこそ、ラジオ、テレビ、新聞くらいしかメディアとして存在していなかった時代ならともかく、速報性でも記録化の量でも、今はインターネット上に新聞を凌駕するデータが蓄積されている時代。そう言う時代の中で、どれだけ自分達の主張なり意見なりを世の中に伝えたいと思って居るのか分からないけれど、どうしても自分達の都合のよう方向に向けようとして無理をしている姿が最近目立ちますよね。別に左だから右だから区別無く。

真実の中に一寸だけ含まれる嘘が、逆にその真実を裏付ける強力な証拠になっていることに、メディアとしての矛盾というか、敗北というものを感じないのだろうか。

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