2015年4月15日

マイナスはマイナスのまま

8ヶ月振りに出国禁止が解除され、昨日日本に戻ってきた産経新聞の加藤前ソウル支局長。やや唐突で以外が感じがしましたが、すでに8ヶ月も前の話であり、このまま出国禁止を継続するデメリットよりは、取りあえず面倒なもめ事を一つ解決しておいた方が、韓国の朴政権として少し肩の荷が軽くなると言うのが本音なんだろうなぁ。

これまで何度も書いているけれど、韓国支局長時代の加藤氏名の記事は、あくまで日本の読者に向けて日本語で書き日本の産経新聞紙で公開したもの。仮に、日本の駐日韓国大使館関係者がその記事の内容がけしからん・名誉毀損だとして日本の裁判所に訴えるなら、これはまだ分かります。でも、その日本の中の日本の記事に関して、韓国の市民団体(と言っても、政府と関係が深い?)が、韓国内で起こした裁判というのが今回のケースな訳で、その市民団体の人達は日本語の記事を読んで内容を理解しているのだろうか。実は、その日本語の記事が政権に対して批判的な団体によって韓国語に意訳(異訳?)されていて、それを読んだ上での裁判なんですよね。となると、元の日本語記事とその韓国語記事の整合性がどうなんだという疑問もあります。仮に産経新聞の韓国語版が有って、そこにこの記事の翻訳記事が掲載されて、それに対して異議を唱えるならまだ理解出来るんですけどそんなことでも無いわけですし。

けっけきょく韓国政府としても、当時一度振り上げた拳の降ろしどころが見つからなくて、そのままズルズルと出国禁止を延ばして産経新聞側がGive-upするのを待つ作戦が裏目に出たと言うことですね。

この裁判、仮に加藤氏が有罪となった場合、その後控訴してさらにドタバタが続くだろうし、無罪となればなったで国内の批判が高まるだろうし、韓国政府としてはここまで騒ぎが大きくなってしまうと、ますます立場が無くなってしまうかも。そうなると、もっと大きな事象を発生させて、その陰に隠れて処理(=無罪判決で完了)するしか無いんじゃ無いだろうか。いずれにしても、日韓関係改善どころか、関係悪化されて最悪だったのが少し悪いくらいになった程度で、とても「改善」なんて言う雰囲気じゃ無いでしょうね。

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