2014年12月23日

新聞メディアの責任

朝日新聞による慰安婦報道の第三者委員会による報告が昨日発表されて新聞各社に掲載されています。内容をざっと見ると、当初朝日新聞寄りの身内の報告になるのかと思われていたほどは偏っていなくて、まぁ公平な評価=朝日新聞には厳しい内容、になっている気がします。

今回の一連の色々な報道やニュースで個人的に一寸ビックリしたのは、これが放送局が誤報をずっと放置していたような場合、当然BPO等で審議されて場合によっては放送免許取消と言ったこともあり得るわけですが、新聞社にはそう言う事は無いと言うこと。理由は、放送会社は免許制なので、園免許交付に関して違反や逸脱があれば免許剥奪という措置も可能だけれど、新聞社というのは免許制では無く誰でも発行できるものだから、そう言うことは出来ないという話。勿論、内容として公序良俗に版下ものを掲載すれば、それなりの制裁措置はあるんだろうけど、それに慕った放送局ほどの厳しさは無いかも。例えば、発行部数何千部の地方紙とか業界紙のようなものは良いとして、全国的に何百万部何千万部という発行部数を誇るような、所謂全国紙が長年ずっと間違いを放置し、それによって特定個人や団体では無く、日本全体にとって不利益になる事を放置していた責任は大きいわけで、それに対してのペナルティーが無いと言うのは一寸納得出来ません。新聞社を免許制にせよとは言わないけれど、それってある意味やりどくなと頃もあるわけで、一寸話が変わるけれどスポーツ紙とか夕刊紙が好き勝手なことを書いて部数を伸ばそうとするのも、同じような構図があるように思います。

もう一つ朝日新聞の対応で作為的なものを感じるのが、福島原発の吉田元所長の兼に関しては直ぐに訂正をしているけれど、それよりもかなり大きな話である慰安婦報道に関しては、行為第三者委員会に丸投げするという、ある意味知らん顔をしている態度。彼らが原発事故で発生した福島やその周辺地域の放射能汚染に対しての責任を東京電力に求め、会社資産の売却をしてでも保証すべきとずっと行ってきているように、朝日新聞だって持てる人的物理的資産を投入して、世界に広がっている誤解を解く努力をすべきなわけで、そう言うことを理解しているのか甚だ疑問。「ペンは剣よりも強し」とはよく言うけれど、そのペンから出てくるインクの色が汚水よりもどす黒く汚いものであってはどうしようも無いですよね。

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