2014年10月1日

価値の希釈化

昨日発表された、ローソンによる成城石井の買収。昨晩から今朝に掛けても、色々なニュースやワイドショーなんかでも取り上げられていて、コンビニのローソンが高級スーパーマーケットの成城石井とどの様な相乗効果を目指すのかみたいな取り上げ方が多いようです。ローソンは全国に1万数千店舗あるのに対して、成城石井は首都圏や東海近畿を中心に140店舗前後の出店。規模にして100倍の違いがあるわけで、どちらかを他方に吸収する、ビジネスを揃えるなんて言うのは無理。事実、ローソンも、現在の成城石井はそのまま残す方針とのことですが、一寸気になるのが成城石井で人気の高い、自社製造のスイーツやお総菜をローソンでも販売したいと言っているらしい。

CX系列の情報バラエティー「リアルスコープZ」なんかで何度か特集されていたけれど、セントラルキッチン方式でそれらを製造しているものの、実際には殆ど手作りで製造しているので、一日に準備出来る量はそんなに多くありません。コンピに的に、大量生産のために機械化されたり、あるいは一気に規模拡大して人員を拡充したりして、これまでの品質が急に下がることが「成城石井」ファンとしては心配。ただ、セントラルキッチンを仮に全国に展開して、勝つ品質も同等以上に押さえられるのであれば、例えば東海地区用のキッチンが出来れば、浜松の成城石井でもこれまで以上にお総菜とか入手出来る可能性も高くなるかも。

ローソンの場合、ナチュラルローソンとか色々業態を展開しているので、そういう感じで成城石井系の製品群に合わせた店舗展開するのも良いかも。と言うか、そう言う店舗を自宅近くに作って欲しいぞ(笑)。規模の差や客層の違いもあるから、ローソンが成城石井の商品を取り込むとなると、例えば「成城石井人気のポテトサラダをメインにしたお弁当」とか「成城石井の生ハムを使った、イタリア風サラダ」とかいう商品展開になるんだろうか。逆に成城石井にしてみると、全国的にかなりきめ細かい流通網を利用出来るので、今後の店舗展開に関してはかなり有利になるのでは。極端な話、ローソンの店舗のある近くならどこでも新規開店可能になるわけですし。またまた個人的希望ですけど、今の駅ビル店だけで無く、郊外のモールの中にも出店してくれないだろうか。そうすると夜も遅くまで空いているし、気軽に好きなワインを買いもいけるし。立地条件にもよるけれど、そう言う展開を個人的には期待したいな。いずれにしても、品質で贔屓にしているお店ですから、規模拡大でその品質が希釈化されることだけは避けて欲しいですね。そう言う意味では、今の140店舗と言う規模も、結構キツいんじゃ無いかと素人ながら感じるんだけど。

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