2014年9月26日

無視する歴史

中国を民主化せずに一党独裁体制を維持するのは、1,000万人を超える死者や国家の分裂を防ぐためという論文を、中国のセルビア大使が書いたという記事。毛沢東の数々の失敗(大躍進政策とか文化大革命とか)は、どう説明するんだろうか。

タイミング良く、同じ産経新聞には宮家氏のコラムが掲載されていて、ここでは「中華とはなんぞや」という話が書かれています。コラムに寄れば、「中華」とは民族とか人種ではなく、「中原」を支配するものが「中華」だという説明。まぁ、言ってみれば、会社の中で色々な派閥や外からの転職組が、「社長/CEO」というポジションを狙って丁々発止戦う様子と同じなのか(をぃ)。

この地域、肥沃な大地で定住農耕民族が住んでいたところに、周辺から他の遊牧民や狩猟民族が進入して支配すると、それがイコールこの地域の長になるという、言ってみたら陣取りゲームみたいな事を延々と繰り返してきたわけですね。となると、今はまとまっているように見える中国であっても、何かの拍子にバランスが崩れたら、また権力闘争、あるいは地域紛争が勃発して国内混乱が発生するかも。(いゃ、期待しちゃいけないだろうけど)

ただ、それが昔であれば、中国の国内騒乱として外から見ているだけでも良かったけれど、今現在世界第二位の軍事力を持ち、経済力も持った「大国」になってしまったわけで、そうなると少しのことでも海外に影響することは避けられません。そうなると、さらに迷惑なのが中国の周辺国なわけで、北朝鮮とか韓国がどうなろうと困らないけれど、日本には何が無くてもちょっかい出してきそうだし、ベトナムとかフィリピンとか目の上のたんこぶにも何かやってきそうだし。

普通ならば、過去の歴史を顧みて、もう二度とそう言うことはしない・やってはいけない、と言う考えが出てくるはずなんでしょうが、結局は「俺ならもっと上手くやれる」という意識しか出てこないんでしょうね。最初の二つの記事を見て、何となく中国の態度というか迷惑な態度の理由が、ストンと納得できた次第です。だからって、問題解決には全く繋がらず、ますます頭が痛くなるだけですが...

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