数日前の記事で、韓国の釜山から日本の対馬を経由して九州に韓国電力の電気を輸入しようという話。グローバルに助け合うことに異論は無いけれど、でも福島の事故に懲りて原発の再稼働を否定している人達が、原発の比率が日本よりも高い韓国からの電力供給を受けることに抵抗はないのだろうか。
こちらのデータによると、震災前の日本の原発比率は3割強で、LNG/石炭/石油等の火力発電が6割。残りが水力発電などで、今現在この3割の部分が火力発電に替わっていることを考えると、確かに発電コストアップは大きい気がします。ただ、韓国も同様に3割は原発による発電な訳で、自国では原発を否定して他国から原発の電気を買うのはポリシーとしていいのか?
もう一つよく分からないのは、九州も含む西日本地域は60Hzの電気ですが、韓国は50Hzなんですよね。日本のローボル(100V)と韓国のハイボル(220V)は、どうせ送電時は高電圧送電をするだろうから、それは問題無いけれど、50Hz/60Hzの周波数変換はどうするんだろうか。富士川の周波数変換施設みたいなものを対馬なりに作るのか。でも、すっごく効率が悪くなりそう。確か以前にもそんな話しが出たときに、両国間の送電海底ケーブル施設よりも周波数変換の方が問題と言われた気がします。
元は韓国の日本語版メディアに掲載されていた記事で、それから数日過ぎても日本のメディアに殆ど登場しないことを見ると、多分に韓国側のアドバルーンかなという気がします。大体、政策的に安い電気料金を設定して、その為に無駄遣いが多くて、毎年毎季節電力不足のニュースが来るのに、他所に売る余裕はあるんだろうか。で、どうせ売るときには国内料金よりも高い価格設定にするんだろうから。韓国電力の業績もあまり良くないみたいなので、その為のアドバルーンという気持ちが満ちている記事ですね。記事には孫さんの名前も出ているけれど、本当にやるつもりなんだろうか。実は、いつものありがちな、勝手に名前を使われたパターンだったりして。この記事の影響で、Yahooの株価とか下がったら、まさに貰い事故みたいなもんですな。
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