その発想力、行動力、カリスマ性等は敬服するものの、個人的には空きになれない著名人の一人堀江貴文氏の講演から。言っていることは、結構同感する部分が多いんですよね。特に、スマホというそれなりの能力のある情報端末が普及しているのに、そこからアクセス出来る色々なサービスが未だに旧態依然の状態であることへの不満とか。
記事後半の、エンジニアが世の中を変えるというのは、大筋では同感。ただ、「エンジニア」というか「技術・テクノロジーで世の中を変える」という方が正しいか。それに、エンジニア自身で幾ら素晴らしいシステムやサービスを構築したとしても、それを世の中に出す、普及させる、インフラにする、というのは、また別の話だと思うんですよね。言ってみれば、独創的な技術を持った人間と、世の中の仕組みを理解してそれを効果的に売り込めるビジネスに秀でた人間がタッグを組むと、それは最強何じゃ無いかと。それこそ、SONYの深田-井深コンビとか。そう言う意味で、堀江氏はビジネス的な嗅覚と、新しい仕組みのアイデア・デザインを発送する力は凄いと思うけれど、それを実際にインプリメントしていくシステム作りには失敗したような。いゃ、そう言う技術や力を持つ会社を買収して大きくなるのも実力の一つだから良いんだけど、それを有効利用というかさらに成長させていくところが弱かったのかな、と。
未来を知るには、現在の情報収集をせよというのも納得で、それこそある日突然異星人が地球訪問をして、道のテクノロジーを与えない限りは、将来の技術にしてもシステムにしても、過去から現在の蓄積の上に構築されている物しか無いわけですよね。だから、今を知ることでそこから類推できる物が将来に繋がるのは当たり前というか当然のこと。ただ、全ての人が100%の現在を理解して認識出来るわけではないから、そこから抜けたところから生まれた技術も出てくるわけです。そういう「穴」をどれだけ減らしてカバーしていくか、というのがビジネスであっても技術であっても、次の何かを生むための最低限の努力なんでしょうね。
これだけクレジットカードや電子マネーが普及していても、未だに現金は必要だし、オンライン認証とか提供されていても、やはり紙物の提出は無くならないのは、そう言う電子システムに移行できないレガシーコストと言ってもいいでしょう。それこそ、今の現金=日本銀行券を全廃して、「日本銀行電子マネー」とかに移行しないと、オンライン決済に100%移行することは無理かもしれない。ただ一方で、今の電子マネー決済にも問題や課題があるから移行しない・出来ない人も居るわけで、結局は技術やサービスでそう言う隙間を埋める、ギャップを縮めて多数派になることが重要で、それは「エンジニアががんばらないと」という堀江氏の意見と同じ。でも、そう言う足りない部分も含めて今の技術を売り込んで実現していく力も必要なわけで、そう言う意味では企業人というかビジネス的な努力も足りないんじゃないかと感じます。
個人的には嫌いだけど、なかなか面白い内容の記事でした。
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