2014年2月25日

コンデジの存在意義

キヤノンが低価格帯(2万円以下)のコンデジから撤退するという記事。スマホやタブレットの内蔵カメラも、最近のモデルでは中々侮れませんからね。しかも、それくらいのクラスで手軽に写真撮影したいというユーザー層は、ある程度大きなサイズの画面で直ぐにレビューできて場合によっては編集も出来る手軽さも見逃せないんだろうなぁ。レンズやセンサーサイズとか、その他機能の点から言えば、低価格帯のコンデジと言えども内蔵カメラよりも優れている部分が多くあると思うけれど、一般ユーザーはそこまで気がつかないと言う事なんだろうなぁ。実際自分も、キヤノンのPowerShotを持ち歩いているけれど、直ぐにSNSとかにアップする場合は画素数とか画質を気にしないでiPhone4sで撮影するし、それで済んでしまいますからね。

個人的には、一眼レフのような高機能高品質のカメラ群と、内蔵カメラ群の二極しか残らないんじゃ無いだろうか。SONYが少し前に、スマホにくっつけて使うカメラを発表したけれど、あの発想って面白いですよね。今の一眼レフのレンズに、センサーと通信機能のアタッチメントを付ければ、カメラ本体の操作はスマホから出来て、データもスマホに保存できるようになれば、一眼レフにしてもレンズは残ってもカメラボディは消滅してしまうかも。

究極的には、自分の目線でリアルタイムに画像が保存されていて、後から自由にその中から切り出して「写真」として保存できるようになるんじゃ無いだろうか。「シャッターを切る」という行為も無くなるかも。「写真」というのは、自分の見ている景色の記憶を自分に変わってカメラが切り出して保存してくれるものだけど、そのうち自分の記憶からその映像を切り出して再構成出来るような技術も生まれてくるかも。実際、メガネにレンズを付けてライフタイムログをしていて、後から切り出せばそれに近いことが出来るわけですからね。勿論、画素数の問題とか記憶媒体の問題とかピント合わせとか、課題はあるけれど、でもその方が自然な気がする。

最近一寸思ったのが、GoogleのStreetViewのように、自動的に自分の周り360度の映像をずつと掬してくれるようなツールって出来ないだろうか。例えば自分の目の前の光景は見えるけれど、後に遠ざかっていく光景にも興味の沸くものがあるかもしれないし、何か新しい発想の切っ掛けになるかもしれない。だって、これまで振り返らない限り殆ど観ることが無い光景ですからね。コンデジにしても、今のワイド撮影とかパノラマビュー撮影を一瞬で出来るようになるとか、そんな付加価値を付ければまだまだ面白いかも。でも、スマホやタブレットも、In/Out両方のカメラで一度に撮影して360度の光景が撮影出来る、なんていうことももうやっているかも。

いずれにしても、世の中は変わるわけだから、それを写すカメラも変化していくのは自然の流れですよね。

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