キリンチューハイの「カエルCM」が未成年者の飲酒を誘発するとして中止になるという記事。だったら、酒やタバコのTV-CM自体中止して、街中のポスター広告も中止して、さらに酒やタバコの販売店舗は外部から分からないようにして、かつ免許証とかパスポートとか身分証明書が無いと販売できないようにすればいいのに。同じような話で、ファミリーマートの「フォアグラパテ添えハンバーグ弁当」のフォアグラが「残酷な食べ物」だからと指摘されて販売中止になるという記事も。だったら、フランス料理店全部に言わなきゃ。
どこのどう言う団体が言っているのか分からないけれど、例えば熊本県発の人気キャラクター「くまもん」の絵入り焼酎とかも有るんだけど、それはいいのか? たまたまTV-CMで流れたからやり玉に挙がっただけなんじゃ無いの。本当に未成年者の飲酒云々というなら、もっと根本的な意見を言わなきゃ。こう言う、消費者の意見と言いながら弱いモノ虐めみたいな事をしているのはとっても不愉快。
フォアグラにしても「残酷な食べ物」と言いたいのは分かりますよ。ガチョウを固定して食べ物だけ強制的に注入して太らせて食べるわけだから。でも、それなら自然に放し飼いされたガチョウのフォアグラならいいのか? という話も出てくるでしょう。日本人だって、白子とか肝とか食べるわけだけど、あれはいいのだろうか。無理矢理大きくしていないから「残酷で無い」ということだろうか。どの部分を食べるにしても、その動物の命を奪って肉なり内蔵なりを人間が食べるわけだから、そう言う意味では「残酷」な行為ですよね。菜食主義者の人もいるけれど、どうしたって動物性タンパク質は必要だろうし、それは生きていくために必要な事。よく言われるけれど、食べるためで無く娯楽やスポーツでのハンティングの方が、よほど「残酷」で「無意味」で「非道」だと思いますよね。
ケネディ駐日大使が、太地町のイルカ猟を「非人道的」とツイートして話題になりました。確かに、イルカを湾内に追い込み、船上から撲殺する様子は見慣れない人にとっては「恐怖」の光景かもしれないけれど、400年間続いた伝統漁と思えば「非人道的」言うのはどうかと。じゃぁ「人道的」な殺傷方法ってどう言う方法なんだろう。薬殺ならいいのか、電気ショックならいいのか、あるいは網で引き上げて窒息させるのならいいのか? 以前アメリカの食肉工場の映像を見たことがありますが、肉牛の頭部に鉄棒みたいなものを打ち込んで一瞬で殺すんですよね。あの映像はショックだった。たぶん、苦しんで肉質が悪くならないように(魚でもあるけれど)ということで、苦しむ時間が一瞬だから「非人道的ではない」ということなんだろうなと思うんですが、でも「人道的」とは言えないでしょ。
ケネディ氏もどうせ書くならもっと上手く書けば良いのに。例えば「400年の伝統は尊重するが、時代の流れと共に変えていく方法もあるのでは無いか」とか「現代人にとっては刺激的な光景ではあるので、そういう部分は改善できないか」とか。カエルCMが駄目なら、アメリカのようにお酒のCMは商品を写すだけにするとか、フォアグラが残酷なら精進料理弁当だけ販売せよと言うとか、もっと根本的な所で意見しなきゃ。もっとも、こういうことを書くこと自体が「過剰反応」なんだろうけど(笑)
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