2013年11月21日

ヤマハ発動機の四輪車

現在開催されている東京モーターショーで、ヤマハ発動機が2020年を目標に四輪車市場に参入するかもという記事。もともとトヨタ車のエンジンとか作っていたから、決して技術力が無いわけでは無いと思うけれど、それ以外にもフレームとかコントロール用ハーネスとか、今の車って色々な技術の塊ですからね。個人的には地元企業が多角化を目指して新しい分野に進出する事は、新陳代謝が活発になる良い機会だと思う反面、それで体力を奪われないようにという心配も。でも、二輪車が以前ほどのビジネスにならなくなってきている以上、こう言う方向性も考えないとね。

個人的には、一人乗り二人乗りくらいの三輪車って良いんじゃ無いかと思うんですよね。軽自動車よりももう一つ下のランクで、それこそ自宅周辺の買い物用程度の目的で。自転車よりは遠距離向けで、二輪車よりも手軽にしかも初心者でも安定して乗車でき、四輪車ほど収容力は無いけれど日々の買い物程度には十分の容量もあるくらいのデザインで。日本の四大バイクメーカーのうち、スズキとホンダは四輪車を製造しているけれど、ヤマハとカワサキはバイク専業。でも、そのカワサキも電動の三輪バイクを出しているんですよね。これって、ちょっと改造すれば三輪の軽自動車(ライトモバイルって言う方が合うか)にもなりそう。

記事にも書かれているけれど、これからのマーケットを考えると新興国でも購入出来るくらいの低価格化なんですよね。製造工場を現地に作るだけで無く、パーツの共有化とか極力進めないと、コストだけでは無敵の中国とかには勝てない。ただ、そう言うコストバスターばかり作っていると、結局はコスト競争に巻き込まれて体力勝負になって消耗戦に進むしか無いわけで、そうなった時に付加価値として付けられる次の「技」がどれだけあるかで、生き残りが決まります。牛丼の価格競争は、それだけだと単なる体力勝負だけど、そこに「なんとか丼」とか「なんとか定食」という別の付加価値商品を投入する余裕があれば、新しいマーケットも誕生する自分達のルールでビジネス(=勝負)する事が出来るから、遥かに有利な状態を作る事も可能に。一つ一つの自分の仕事にしても、そう言う目線を忘れずに進めないと駄目ですね。と、自戒も忘れずに。

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