長いことPCを使っていると、データもどんどん手元に溜まっていきます。特に、自分のように写真を撮影したりビデオを撮影したりすると、その増加スピードは毎年加速していく感じ。気がつけば、手元のデータ量はGBどころかTB単位になってしまいました。その中でも必要なものは、メディアバックアップ(Blue-ray)してあったりするわけですが、25GBとか50GBとかいう単位では、納まらないデータ量になってきています。もう一つ困るのは、多くのデータは保管目的でバックアップしておけば良いのだけれど、それでも時々昔のデータにアクセスが必要になったりすることがよくあります。その場合、メディアに入れてあると、そこから探すだけでも一苦労。だから、必要になりそうなデータは、別途リムーバブルHDDに入れておいて、アクセスしやすいようにもしているんですが、それが結局トータルのデータ量を増やす原因にもなったりします。以前からオンラインストレージには興味があったものの、容量が足りなくて利用を見送っていました。そんな中で、「容量無制限」を謳うBitcasaが、日本も含むアジア地域で正式サービスをスタートするというので、9月の始め頃から使い始めてみました。
サイトからWindows用のクライアントプログラムをインストールし、自分のアカウントを新規作成して登録すると、使っているコンピュータ毎にIDが振られます。その後簡単なチュートリアルが表示されて、仮想ドライブとして"Bitcase Infinite Drive"が現れて、以後は通常のマウントされたドライブとして利用出来るという仕組みです。早速サンプルデータのアップロードをしてみましたが、大体8MB/secから3MB/secで、ちょっと不満は感じるものの、まぁ使える範囲かなと。ところが、何度かデータをアップロードしている途中で、無反応になってしまいます。ドラッグ&ドロップでフォルダー単位で移動していたのですが、Windowsのプログレスバーがいっこうに動かなくなります。タスクマネージャーを起動してみると、Bitcasaはリソースの半分くらいを食いつぶしながら動いているけれど、データは全く転送されていない様子。一時間くらいすると「ファイルxxxxは移動出来ませんでした」みたいなエラーがでてしまいます。いろいろWebで検索してみて、キャッシュを削除したり再インストールしたりしてみましたが、その直後にはちょっと良くなっても直ぐに同様の状態になり駄目。デスクトップで裏で走っているアプリやタスクが悪いのかと、転送専用の別マシンを準備して試してみましたが、やっぱり暫く使っていると調子が悪くなります。何個とを暫く繰り返していました。
アップロードしたデータには、ネットワークさえ有ればPCでもiPhoneでもアクセス出来るので便利。でも、肝心の手元のデータが登録出来ないのでは話になりません。何度もキャッシュ削除や再インストールをしているうちに、ふと頭に浮かんだのが「今使っている日本語版の問題とか?」ということ。インストール用パッケージが言語毎に分かれているのですが、普通はリソースファイルを分ける程度で多言語インストールとかサポートしているはず。パッケージを分けると、ビルドした時にリンクするファイルが違ったりとかして、似て非なるものになることが結構あります。英語版をダウンロードして、日本語版を削除して再起動してから英語版を入れてみました。結果、これまでのトラブルが嘘のようにデータアップロード出来ます。何十GB単位のフォルダーを転送してもOK。何万枚という写真データ(JPG)をアップロードしてもOK。これまでの苦労が嘘のようにアップロード出来るようになりました。ただ、一度トラブったのが、デスクトップ機でアップロード作業を実行して完了してから、今度は別のアップロード専用モバイル機からアップロードをしたら、直ぐに無反応状態になりました。流石に、並行してのアップロードはまずいかと思って、片方の転送作業が完了してから試してみたんですが、一度BitcasaをLog-offして綺麗に抜けてから別マシンでアップロードしないと駄目みたいですね。何となく、このあたりはデザインミス見たいな気もするけれど。ただ、複数のマシンで同時にBitcasaにログインしていて、一台でアップロード中でも別のマシンからアップローズ済みのデータにアクセスするのは問題無さそうです。でも、書き込みアクセスになるファイルやフォルダーの削除を実行すると、やはり無反応になったり、そのBitcasaが強制終了したりしたので、書き込み操作は常に1台からというローカルルールを設定しました。多分、別のアクセスポイントからのアクセスなら問題無さそうな気がしますが、自宅からの場合WAN側からみると同一のデバイスに見えるんだろうな。
まだデータのアップロード中ですが、いつも使っているデータ類等をアップロードしておくことで、ローカルで持たないといけないデータ量を削減できそうで、これは大いに助かります。また、アップロードするデータを選択するということは、手元のデータの棚卸しも兼ねるので、これはこれで面倒だけどデータ整理の良い機会になっています。また、分散して保管されていたデータの重複確認にもなるので、これも助かっています。一度全てのデータをアップしたら、手持ちのHDDをフォーマットして、そこに本当に必要なデータを再バックアップしてやれば、もしかしたらHDDが半分くらいに減るかも。
一つ困ったのが、最初の頃に転送途中でエラーになり中途半端な状態でBitcasaのドライブに残ってしまったデータ。同じデータを上書きコピーしてもエラーになる時があるので、失敗したデータ(=フォルダー)は削除して新規に上げ直したんですが、削除できないデータなんかも出来てしまいました。幸いにもリネームは出来るのでそれで区別は出来るんですが、ちょっと目障り。実は、このBitcasaはデータ削除するにも時間が掛かるんですよね。だから、余り削除作業なんていうのもやりたくない。で、閃いたのが、容量無制限なので、別に無理して削除する必要はないので、"\Trash"というフォルダーを作成して、不用なデータは全部そこに放り込むことにしました。本当の「Trash」と違って、多分同じ名前のファイルとかフォルダーだと上書きとかになるだろうから、その時には注意しないといけませんが、これは中々良いアイデアだと自己満足しています(笑)。Bitcasa上の移動だけなら一瞬で終わりますし。このサービスがいつまでも続くかどうか分からないけれど、暫くはデータ整理・棚卸し目的で利用してみようと思っています。
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