2013年7月19日

撥水性砂

パナソニックと京都大学が開発したという、炊飯器の内釜などの撥水性を砂に塗布して、水を弾くようにした技術。水を弾くので、ある程度の深さに敷き詰めれば、その砂地の上を少ない水が流れて集めることが出来るので、それを循環させて乾燥地でも農業が可能になるという話。これまでも、紙おむつのジェルを地中に埋めて水保持をしたりと、結構生活に身近な技術が生かされているけれど、これも「炊飯器」からの発想とはちょっと意外。素朴な疑問として、ゴアテックス素材のシートを地中に引くのではだめなんだろうか。これも同様に、空気は下に逃げるけれど、水分はゴアテックス上を流れると思うんだけど。コストとかの問題があるんでしょうかね。もう一つ素朴な疑問として、もし植物の根が下に伸びすぎて、その根がこの撥水砂の層を破ってしまったら、そこから水が下に染みだして水回収の効率が落ちるような気もするんですが。栽培する作物に合わせて、その砂の層の深さを調節するのかな。

こういう、身近な技術をちょっと捻って発想を変えて見ると、結構意外な用途が生まれてきて、それがビッグビジネスに繋がりそうな可能性も見えてきて、面白いですよね。まぁ、そこまで繋げるための努力や作業の積み重ねは、想像以上に大変だとは思うけれど。例えば、中東の産油国への技術供与で関係を醸成して、石油供給等有利に進めるというのは、お互いにWin-Winの関係構築になるから良いんじゃ無いだろうか。あと、世界的に人口は今後も増えるわけで、そうなると今は何も出来ない膨大な砂漠地帯にこういう農場が出来れば、かなり将来に対して余裕も出来るわけだし。是非、実用化して欲しいですよね。

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