2013年7月25日

政党の価値

日本の会社で、外から見て不思議がられるのが「結論を出さないミーティング」。資料や時間が不足していて、結論に至ることが出来ない場合も多いけれど、多くの場合は上の人が決めないとか、責任の所在を曖昧にして「あ・うん」の呼吸で兎に角仕事を進めて、なんとか最後に帳尻を合わせるという、「日本的ビジネスモデル」でも有るんですよね。で、そう言う傾向は日本社会の色々な場所で見られるわけで、政治も例外じゃ有りません。特に、民主党の場合、旧野党時代・与党時代・現野党時代通して、「決めない、決められない姿勢」を明確に見せている気がする。

本来なら、敵対行為として即刻除名しても足りないような、今回の菅元首相の行動についても、結局こんなうやむやになってしまう。元々民主党がいっていた「二大政党製」って、結局その片翼を担うだろうと期待された民主がボロボロだったことで、多分また10年20年遠ざかってしまいました。少なくとも民主党がやらなきゃいけないのは、野党第一党としての議席がまだ残っているうちに野党協力して少しでも「与党たるにふさわしい力量」を見せる機会を積み重ねて、そこから党勢を回復していかなきゃいけないはずなのに、選挙直後の重大案件に置いてもこの体たらく。これだと、舐められますよね、党員にも国民にも相手政党にも。そうだ、得意な「仕分け」すりゃぁいいじゃん(をぃ)。

よく「リーダーシップ」と言うけれど、これってBestな回答でなくても、よりBetterな回答をいかに早く見つけるかと言うことだとも言えます。時間、ワークロード、コスト、得られる利益、そう言うものを総合的に判断して、今求められる項目に対してより良い解決策を見つけて実行していくこと。その中でも、「時間」という要素は重要なはず。勿論、聞いて一瞬で決めろとは言わないけれど、いつまでに決めなきゃいけないと言う話はどれにもあるはず。真面目な話し、既に離党済み(?)の鳩山元首相には「党歴抹消」とか、そこまで厳しい対応を見せるか、菅元首相にも除籍か少なくとも詫び状の一つ位は書いて貰っても腹の虫は納まらないのでは。「遺恨」だけで結論を出しては不味いけれど、ルールを守らない人間がリードする・していた政党が、政治の世界でも信頼に足る存在になるわけ有りません。そういう部分をちゃんと見せていく、見せていくことが出来ると言う事が、政党に要求される重要な「価値」の一つだと思いますよね。

「決められない」「決めない」ということは、決して「現状よりも良くもならないけれど、悪くもならない」という事ではありません。世の中はどんどん変わっていって周りが変化している以上、その変化に追いついていく努力をしてやっと「現状維持」。何もしないと言うことは、変化から取り残される=悪くなっていく、と今の時代は思わなきゃ。そう言う危機感の無い人が、リーダーとして先に進む社会だけは御免被りたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿