2013年7月11日

出来た車掌さん

久しぶりな「金曜日の新幹線シリーズ・番外編」。週に三日は新幹線通勤が続くここ数ヶ月ですが、流石に疲れてきました。そんな、ある日の新幹線。新横浜から浜松に戻る車中にて、ほっこりする場面に遭遇しました。夕方の下り新幹線は、どの便も満席状態で新横浜から出発していきます。特に、自由席はのぞみ号、ひかり号、こだま号、どれも新横浜到着時には席がほぼ埋まっている状態。ですから、EX-ICとかPlus-EXといった指定席予約システムは、新幹線通勤にはマストアイテム。その指定席車両も、私が何時も乗車する浜松停車のひかり号もほぼ満席に近い状態で新横浜駅から出発します。

その満席状態のひかり号ですが、一つ手前の静岡駅でほとんどの人が下車するんじゃ無いかと言うくらい一斉に乗客が下車して、車内は一気に空席ばかりになります。そんな静岡駅停車中に、私が座っている席の通路を挟んだ反対側に一人の男性が座りました。座る時の様子から、この人は指定席の切符じゃ無いなと直感します。指定席の切符を持っている派、棚の下の座席番号を見ながら歩いてくるので、顔が少し上を向きながら歩いてくるんだけど、そうじゃ無い人は空席を探しながら歩くので、少し視線が下向きなんですよね。さらに、大体自分の座る席の場所はABCかDEでどちら側か分かってると、顔無の向きはそちらに固定して座席番号を探すんですが、そうじゃ無い人の場合は空席を探すので左右をきょろきょろしながら歩いてきます。

で、案の定車掌さんが検札に来た時に、自由席は5号車からなので移動して欲しいと注意されます。で、この男性氏、移動することは承諾したんですが、そこで立ち去ろうとする車掌さんに「ちょっと聞きたいんだけど」と少し訛りのある言葉で声を掛けると、車掌さんが戻ってきます。で、聞くとも無しに聞いていると、どもう米原から北陸本線に乗り換えてどこかに温泉(?)に行くようなんですが、その最終便の時刻とか乗り継ぎとかを聞いてきます。新幹線の車掌さんなので、所属はJR東海だと思うんですが、滋賀県から北陸方面というとJR西日本の管轄だろうから、そんな路線時刻なんて分からないんじゃ無いのかと心配したんですが、何か時刻表でも持っているのか、少し訛りのきつい相手の説明を聞きながら駅名を確認して「23:10が最終のようですね」と返答。そのうちに、だんだん男性の話が長くなり、それでも中腰になりながら車掌さんは相手をしています。見た目、多分まだ20代の若い男性車掌さんですが、丁寧に相手に受け答えしてちゃんと話に付き合っている姿には感心しました。最近歳のせいか気が短くなってきた自分には、とても出来ない対応です。

10分近く相手をしていたでしょうか、相手の男性も納得したのかやっと話が済み、車掌さんは後の車両に移動。その後男性も、自由席車両のほうに歩いて行きました。特に酔っ払っているような雰囲気は無かったけれど、車掌さんも大変だなとこういう光景を見る度に何時も感じます。昔は、新幹線の車掌さんというと、40代とか50代位のそれなりに経験を積んだ男性と言うのが定番でしたが、最近は20代と思われる男女の車掌さんをよく見かけます。で、彼らのキビキビした様子を見ていると、まだまだ若い人も捨てたもんじゃないと何時も感じるわけです。

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