2013年1月20日

アルジェリア

アルジェリアのテロ事件は、アルジェリア政府側は終結宣言をしているようですが、人質が何人居て、何人救出されて、何人犠牲になったのか、未だにはっきりしていないのが疑問なんですが、一日でも早く無事が確認されて平安な状態に戻ることを祈るばかりです。

今回の事件では、海外でのプラント運営とかセキュリティとか、いろいろな課題を表面化させたと思うのだけれど、個人的には気になるのは「エネルギー」問題。仮にこの事件で、このプラントが停止する、あるいは開発している日揮が撤退すると言うことになると、多分今後アラブ地域、アフリカ地域でのエネルギー開発に大きな影響が出るでしょう。そうなると、「脱原子力」ということでLNG/石油エネルギーに回帰している日本にとってはかなり大きな影響になることは確か。アメリカのシェールガスとかロシアからのパイプラインとか、資源の確保先の分散はしようとしているものの、やはり中東地域が大エネルギー給供給地であることは確かなわけで、今後の対応次第では日本にとってはエネルギー需要に厳しい局面になるかもしれません。

やはり、安全対策を十分に確認慕上で、まずは必要なエネルギーを得るために原発の再稼働をして、経済・興業の基盤確保をすることが必要でしょうね。そして、その間に、例えば電気エネルギーならば地熱発電とか日本の自然環境を利用して安定的に供給できるシステムの構築をするべきだし、また石油=素材デモあるわけで、その部分を補えるようなメタンハイドレードやオーランチキトリウムのような新しい分野への研究投資を加速して、中東からの石油依存をもっと下げる必要があるでしょう。中東へは、石油依存を減らす代わりに、インフラ整備とかで強力する事で関係強化すれば良いでしょうね。実際産油国である中東諸国でも、何れ訪れるだろう石油の枯渇に備えて原発を建設する計画すらあるくらいですから。

今回の事件は、海外での安全確保という問題だけで無く、もっと広い意味、特にエネルギー関係に対しての警鐘と言う意味でも重要な事例と認識しないといけませんね。

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