2012年12月29日

WASABI

醤油とか豆腐とか、日本の食材でワールドワイドに有名になっている物も多くありますが、それに続くか「山葵」という記事。ビックリしたのは、日本から輸入するんじゃ無くて、現地・英国で栽培して販売しているということ。山葵栽培には、清流で砂地でと条件が厳しいのですが、クレソン栽培をしている会社と言うことで、条件的には結構近いレベルからのスタートだから成功したんでしょうね。

で、写真に映っている山葵ですけど、日本の物だともっと久喜の部分が紫になっていると思うんだけど。記事では、フランス料理にも使われてと書かれているけれど、ちゃんとその都度鮫皮のおろしですり下ろしているんだろうか。すりたての山葵って、ツンとくる辛さの中に甘みがあって、それが食材の引き立て役にもなるし、山葵自身のうま味にもなるし。

海外で山葵同様の香辛料と言うと、ステーキの薬味で使われる「西洋山葵(ホースラディッシュ)」が有るけれど、辛みもちょっと違うし、山葵のようなほのかな甘みも感じられない。言ってみれば、ホースラディッシュが「レモン」だとすると、山葵は「すだち」みたいな感じだろうか。

アメリカなんかのお鮨屋さんに入れば、ほとんどの場合粉山葵を使っていて、それがCoCo壱の福神漬けみたいな感じでテーブルやカウンターに置かれていて、そこからスプーン単位で小皿に溶いて食べるんですよね。「山葵を醤油に溶く」んじゃなくて、「山葵に醤油を垂らす」という感じ。確かに、多分作って時間がたっているから、辛みとかツンとくる感じは少ないけれど、それでもゴルフボールくらいの山葵を溶いて食べている様子は、日本人からすると異様。どうも彼らの痛点が、マスタード系には敏感だけど山葵系には鈍感なのかな。これって、韓国の人にも当てはまって、唐辛子系の辛さには強いけれど、結構山葵系の辛さは駄目みたいなんですよね、彼らは。こう言うのが「食文化」なんだろうけど、面白いです。

さて、この日本の「和山葵」、醤油や豆腐のように世界に広がるだろうか。栽培が難しくて、希少性が高いから、直ぐには難しいかもしれませんね。でも、そのうち日本のお鮨屋さんで、山葵だけ具にした「泪巻き」を食べている旅行客の姿を普通に見るようになるかも(笑)。

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