2012年5月15日

計画停電

15%近い電力供給不足が想定される関西電力で、周辺の北陸、中部、中国、四国の電力会社から5%位ずつ融通し、何とかこの夏を乗り切ろうという。困ったときにはお互い様、何とか助け合って乗り切ることには異論は無いけれど、何となく納得できないというか、のど仏に小骨が刺さっているような違和感を感じるのが、電力供給する側にしてもそれだけの余剰電力があるわけでは無く、節電して何とかひねり出した電力を関西電力に融通すると言うところか。しかも、火力発電所が再稼働していて燃料費も上がっているので、電力料金も値上がりしているのに。融通に回す分くらいは、その燃料費は関西電力から貰うようにして、少しは地元負担を軽くして欲しいと言う気もします。

もう一つの理由は「一度くらい計画停電を体験すれば良い」というような、首長としては無責任ともとれる発言に対しての嫌悪感かもしれない。多分関西の人は、去年の計画停電騒ぎを実感として分かってないんでしょうね。企業にとっては、生産・製造計画が立てられないから現場は大変だし、特に複数の企業から委託を受けているような中小企業なんか、下手したら24時間7日間休み無しで仕事をしないといけなくなるわけだし。時間が無くて切迫してスタートした去年と比べて、場所こそ違うけれどそれなりの経験と知見と技術は今年は揃っているから良いかなと思う反面、仮に周辺の電力会社から融通を受けたとしても、去年以上に電力供給は逼迫するだろうから、逆に大変さは今年の方が大きいような気もするし。

幸いにも、地元の中部電力は一番余力がありそうで、今のところ計画停電などの話は出てきていないけれど、それでも現在フル稼働中であろう火力発電所のどこかでトラブルが発生でもすれば、急遽大きな節電や計画停電も要求されるかもしれないから、準備だけは進めておかないと。

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