2011年12月16日

IMEの国際化

PCWatch、今週の山田祥平氏のコラムはIMEについて。IMEについては、OS開発のメインである英語版には存在しないものなので、今になってもなかなか理解されにくい部分ですよね。流石に、最近では開発に携わるひとなら、欧米のエンジニアでも理解しているけれど、それでもIEMがらみのトラブルをレポートする時には、ちょっと大変。

山田氏のコラムでは、DBCSそれぞれのIMEが、その言語しか対象にしていないのは勿体ないのではないかと言われていますが、例えば今のWindows7はマルチ言語対応になっているので、アプリケーション毎、開いたウィンドー毎に言語設定を変更したいなんて言うこともあるはず。あるいは、最近では普通に使われているマルチモニター環境の場合、右のモニターは英語で左は日本語とかという使い方も出来たら便利そう。自分の場合、仕事で英語・日本語が混在する環境を使っていますが、英語入力の時にIMEがONになったり、その逆の場合とか有り不便。英語環境の時にはIMEはONされないし、日本語環境の時には常にONというような設定が自動的にされたら、自分的には便利だと思うのだけれど。

それと、IMEがどれだけ進化したとしても、入力方法もそれに合わせて改善されないといけないでしょうね。日本語の場合、仮名入力とローマ字入力がありますが、ローマ字入力の場合まず文字を構成するローマ字を覚えないと肝心の日本語入力が出来ない。子供の頃に一応ローマ字は習うわけですが、そんな機会のないだろう海外の人が使うには大変じゃないでしょうか。だからといって、仮名入力が覚えやすいとは思えないけれど、でも、まず話し言葉を覚えれば、後は仮名入力ではその言葉通りに入力していけばいいので、案外取っつきやすいかも。

中国語や韓国語入力では、文字の構成要素をキーにアサインして、それを組み合わせて入力する方法もありますが、若しかしたら感じなどはそう言う方法の方が、実際に文章を書く間隔に近くて自然なのかも。本当ならば、各国語毎に最適化されたキーボードがあれば良いのだけれど、キーボード自体が英語ベースに作られた物を使わざるを得ない事情もあるので、本当はそこから改善しないといけないはずですよね。だから、iPadやTablet等で使われるSWキーボードでは、各国語言語用レイアウトとかカスタマイゼーション機能が入っても良いと思うんだけど。それ以前に「日本語環境なのに、わざわざ『漢字キー』を押さないと日本語入力できない設定」を何とかして欲しいぞ。文字種切り替えで、英文字だってIME ONでも入力出来るわけですから、起動時にIMEが起動済みで、ただその時のデフォルト文字種を英語にしておくか、漢字にしておくか、その設定が出来れば言い訳ですしね。一番密接なI/FであるキーボードやIMEの課題は、まだまだ残りそうですね。

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