2011年10月27日

Windows Pone by Nokia

Nokiaからリリースされた、Windows Phone "Lumia"シリーズ。ところが一般紙には「弱者連合」とまで書かれて、ちょっとかわいそうな感じ。でも、事実だからなぁ... (これ)。Windows CE、Windows Mobileの頃から知っているけれど、そろそろMSも"Windows"という冠を外したらどうだろうか。Windows CEの時代ならまだしも、現在ではデスクトップ用Windowsと携帯用のWindowsのI/Fは全く違いますからね。デスクトップ用Windowsが、標準的なモバイル機の解像度でも狭いのに、それよりもさらに狭い画面で使わなくてはいけないスマホデバイスで本当に快適に使えるのか、と。

一昔前ならば、CPUパワーとかメモリーサイズとか、ハードウェアの要件が厳しくて、そちらも大変だったけれど、最近では昔ほどのギャップは感じられません。で、それ以上にリッチになりすぎたデスクトップ環境に対して、まだ高解像度LCDが登場していないスマホの場合は、I/Fの面で大きな問題が残ったままだと思います。それに、どうしても全体のサイズも制限されるので、闇雲に高解像度化しても細かすぎて使い物にならないし。そういう意味では、意図して稼働か分からないけれど、MacOSとiOSの関係というのは上手いところ突いているなと今更ながら感心してしまいます。

昔のWindows CEの頃等は、デスクトップWindows(当時はWindows 95とか98の時代)上のアプリがbinaryレベルで互換性があるみたいなことが売り文句で、開発コストの削減が最大の魅力でしたけど、今のWindows PhoneはデスクトップWindowsとは別物という言い方をしていますから、それなら"Windows"という冠を外して別の名前にした方が、多分成功するような気がするんだけど。"Windows"というのは、Microsoftにっては最高に価値ある「ブランド」ではあるけれど、だから何にでも被せれば良いという話でもない気がします。必要なのは、デバイスの奥というか先にある、クラウド上のデータな訳だから、データ互換性さえ維持できれば、人間と接するI/FのところはTPOに応じて最適なものにするべきだと思うんですよね。その時"Windows"という名前が出てしまうと、どうしても変な先入観が入ってしまい、Windows経験者であっても、未経験者であっても、混乱しつつ操作して結果余りよい印象が残らず使ってしまいそうな気がします。

いずれにしても、これからの巻き返しはかなり険しいんじゃないかな。

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