2011年8月24日

海底ケーブル送電

電力供給不足は、この夏は何とか乗り切れそうだけど、再び需要があがる冬期やこのまま原発が再開されずに向かえるかもしれない来年の夏に不安が残ります。その解決策として、「国と国の間に海底ケーブルを1本引けば全て解決する」と元の環境大臣が言ったそうだけど、本当だろうか。いゃ、確かに素人的考えなら、延長ケーブルで別の場所にコンセントを持っていくイメージで、「ケーブル伸ばせば良いんだろ」とは考えるけれど、じゃなんで発電所から変電所、変電所から各家庭にあんなに大きな鉄塔で何本も送電線が伸びているのか。

太陽電池のメガソーラーも、この海底ケーブルの話ほど荒唐無稽とは言わないけれど、それでもどの程度の規模と設備でどれだけのコストが必要で、それによってどの程度の発電量が得られるのか、そういう厳密な試算って聞いたことがありませんしね。もちろん、将来的には大きな技術革新があって、例えば超伝導送電技術みたいなものが実用化されて、細いケーブルでも送電抵抗がゼロになり、大容量大電力の電気を長距離でも送電可能になるかもしれない。でも、それは今言ってもどうにかなるものでも無し。だいたい、過去、石油、天然ガス、レアメタル、様々な資源競争の中で、そういったものを海外に依存していた日本や同じような状況にあった国々が、どれだけ供給元に振り回されてきたかを考えると、余りにリスクの高い依存関係になりますよね、海底ケーブルは。何か、そういうセンスの無さを持ったまま、日本のリーダーにはなって欲しくないなと切実に思ってしまう。

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