作家の小松左京氏が亡くなりました。80歳ですかぁ... 今の時代、まだまだ活躍できる年齢だよなぁ...
小松左京、半村良、光瀬龍、星新一、矢野徹、野田昌宏(キャプテンフューチャーシリーズ訳)とSFを小学生の頃に読み始めて、ずっぽしはまりましたからねぇ。当時の作家さんで、今でもご存命な方は、石原藤夫、眉村卓、筒井康隆、豊田有恒、平井和正、かなぁ...
昔は、「空想科学小説(SF)」と一般のノンフィクション小説って、ハッキリした境界線があったと思うんですけど、最近の小説ではSFとは言わないけれど、SFっぽい設定や場面、例えば超常現象的な布石とか、そういうものが普通に出てくる場合もありますが、そういう意味でSFとnon-SFの境界線が曖昧になってきていて、個人的には昔のような「ハードSF」というか、きっちりとしたSF小説に植えていた時代があります。
小松左京氏の「日本沈没」は、400万部を売り上げる大ヒット小説になったけれど、先日の大震災を経験してみると、あながちあの小説もSFとは言えないかも、と言う気持ちになりますね。ホンダのロボット、ASIMOが登場した時、誰もが手塚治虫氏の「アトム」をイメージしたけれど、日本の産業・工業って、戦前からそういうSF的なイメージや考え方が基礎になっていたような気がします。自分にしても、それこそ小学生低学年の頃から読んでいたSF小説(キャプテンフューチャーシリーズ)が原点だし、後はレンズマンシリーズとか、あの頃読んだ小説から理系に傾いていった気がするし。いゃ、理系的な傾向があったからSFがはまったのかもしれないけれど。
SFのジャンルにも色々あるけれど、やっぱりSFという限りは、そこには「夢=今はまだ実現していない技術」があります。無いものを、まずは頭の中で形にして、次にそれを自分の手の中で実現する、それが日本の物作りの原点にもなっているような気がします。最近でも、新しく若いSF作家さんがどんどん登場しているけれど、小松氏や当時の作家さんのように、積極的な「創造活動」をもっともっとして欲しいですね。昔と比べると、時代の流れはどんどん加速しているわけだから。
合掌。
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