2011年7月4日

太平洋のレアアース

尖閣諸島での問題以降、戦略物質としてますます重要度が認識されたレアアース。現在の生産量の97%が中国というのは、労働力の安さもあるだろうけど、やはりちょっと以上ですから、この太平洋の多くの地域でレアアースが海底泥に大量に含まれることを発見したニュースは明るい話題。しかも、試算ではあるけれど、陸地の埋蔵量の800倍位が期待されるということで、かなりレアアース戦略が変わりそう。

気になるのは、じゃ採集コストはどうなのかと言うことで、当然深海にあるから難しそうだけど、逆に陸地の鉱山のように一緒に採掘される放射性物質の恐れも無いし、泥の中に含まれているので分離も容易らしいですね。ただ、新聞記事によって、容易という内容深海にあり難しいという内容があり、さてどっちが真実なんだろうか。コスト的に、地上にあり低コストの労働力を(事実上)いくらでも投入できる中国産レアアースが有利というのは確かでしょうね。ただ、泥の中に含まれて堆積しているだけなので、自動的に吸い上げて生成するような移動プラットフォームの様なものが出来れば、今後のレアアースの値上がり具合に寄っては競争力が出てきそう。地図を見てみると、有望な地域は太平洋の東側に集中しているみたいですけど、日本の近海に大規模な堆積地が見つからないかなぁ。海底レアアース、メタンハイドレード、オーランチオキトリウムという、日本周辺での資源開発がますます重要と言う気がします。一方で、中国はますます周辺海域に出てきて、あわよくば(あわよくなくても?)ということもこれから高くなりそう。

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