2011年6月21日

スーパーコンピュータ「京」

理化学研究所が富士通と開発しているスーパーコンピュータ「京」が、世界のスーパーコンピュータTOP500の首位になったというニュース。前回の首位である中国の「天河」の3倍近い性能というのも凄いし、実は「京」にしてもまだ完成したわけではなく整備途中と言う事で、さらなるスピードアップも期待できます。

で、このTOP500首位の話以上に取り上げられているのが、例の「2位ではダメなんですか」発言。当時の映像はYouTubeなんかにも流れていて、私も見たことがあるけれど、でも前後をはしょったつまみ食いとは思えないけどなぁ。「削減ありき」で切る理由をとにかく探していた雰囲気がするけれど。

ただ、唯一同意できると感じるのは「スーパーコンピュータが早くなって何ができるのか・役立つのか」というところ。気象予報やシミュレーションとかニーズのあるところは分かるけれど、例えば以前作った地球シミュレーターや東工大のTUBAME2.0等を複数設置して分業・分散処理しても可能なきがするんですけどね。それよりも、例えば全国民がiPadを持ってデジタル化するとか、スマートフォンを個人認証ツールにして「電子政府」を実現するとか、言ってみればスーパーコンピュー開発が頂点を目指す一点集中とすると、全国民が同じツールを共有するような、広く浅くという考えるあるように思います。どちらしかない、いずれもそれだけでは成り立たないものである以上、現実的にはバランスよく開発や実用化を進めないといけないわけですけど。

同じような開発とか理系の世界にいる一人としては、やっぱり「目標」というものは必要だと思うんですよね。特にスーパーコンピューターとか最先端の部分で仕事をする者としては、「世界一」とか「最速」というのは魅力的なテーマですし、それを達成した関係者の努力には敬意を払わないと。

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