2011年4月19日

明るい日本

一般紙に掲載された、節電による都内の「暗さ」の話。私も、震災後2週間後に初めて会社に出社して、その時新横浜駅や横浜駅等を使い、その後も毎週金曜日に出社して東京駅とか都内の地下鉄・私鉄の駅を利用して最初に思ったのが「暗いな」と言うこと。でも、次に感じたのが「USの駅なんて、もっと暗いよな」ということ。記事ではヨーロッパの話が出ています。私はヨーロッパには言ったことがないので分かりませんが、USの場合だとNew YorkとかChicagoとか言う大都市であっても、地下鉄や鉄道の駅は暗いし、正直初めて行ったときには不安になるほど。

USの場合、そういう公共施設だけなく、ダウンタウンの該当にしても、高速道路の照明にしても、本当に暗くて日本から行くとなれているはずの今でも戸惑います。別に彼らが節電に熱心と言うわけではなくて、必要な場所以外は不要だと考えるスタイルに慣れているからなんでしょうけれど。そういえば、一般家庭でも間接照明とか多用したり、全体的に「薄暗い」感じがします。また、以前モニターの開発に関係していたときに言われたけれど、欧米のユーザーが好むモニター輝度と日本人が好む輝度は結構違っていて、日本人はより明るい画面を希望するということ。今ではモニター(LCD)の性能も良くなったので、バックライトをある程度暗くしても十分使えますが、昔のLCDはちょっとでもバックライトの明るさを絞るともう画面が見えなくなってしまい、それでも「これで十分」と行って使うアメリカ人が不思議でしたが。欧米人は目が弱い(目の色素が薄い)ので、直射日光に弱いからサングラスをよく使っていますが、そういうことも照明の強弱にありそうですね。となると、ある程度海外経験がある人はまだ慣れているから良いけれど、一般的な日本人にとってはやはり今回のような節電による照明輝度の低下は違和感を感じるかもしれません。

ここしばらくは節電に心がけないといけないのは当然ですが、ある程度落ち着いてきたら、個人的にはまた「明るい日本」に戻って欲しいなと思います。勿論、過剰な照明まで戻す必要はなく、必要な場所は以前のように明るく、少し雰囲気のある場所は逆に少し照明を落として日本人の心に届くような「陰影」とか「わびさび」の雰囲気を新たに生み出すこともあるんじゃないでしょうか。

ただ、建物内部の明るさと町の明るさはちょっと違います。駅構内とか建物内部の明るさは、都内でも地方でも同じように以前よりも暗くなったけれど、町の明るさで言えば地方、例えば地元の浜松の繁華街なんかは、実はそれ程違ったという印象は余り沸きません。賑やかさが失われて、元々くらい感じだったので、全ての照明が消えるなんて事がなければ「暗くなった」という印象すら浮かばないのかも。 次に明るさが戻ってくるときには、ただ単に今消えている照明に再び灯が入るだけではなく、雰囲気だとか活気だとか言うものも含めて、もう一度「明るい日本」になって欲しいと本当に思いますね。

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