2010年9月3日

Day 10 - ジレンマ

USでは、NFLのオフシーズンゲームが今週で終わり、来週からはいよいよ公式戦が始まります。カレッジは、今日(US時間で9月2日)からスタート。今日は、ESPNでSouthern Mississippi @ South Carolinaを見て、続けて今は USC @ Hawaiiをやっているところ。

で、このシーズン開幕を控えた一昨日他のUSA TODAY紙に面白い記事が掲載されていました。最近では、日本もそうですがUSでもハイビジョン(デジタル放送)が普通になり、さらに3D放送も一部始まっています。さらに、これも日本同様、大画面テレビも安くなってきたので、どこの家庭でも液晶大画面テレビを導入しています。NFLに関して言えば、スポーツビジネス発展のために、週一回の試合という希少価値を作り、それにテレビ放送を絡ませることで放送権料による安定化をするなど、他のスポーツと比較してもテレビに傾倒した体制を作ってきました。ところが、年々テレビ放送が充実してきて、さらに以前は3大ネットワークが試合を分担して放送していたものが、今はケーブルテレビや衛星放送でどの試合でも視聴可能になってきたので、試合会場に行かずにテレビ観戦するファンがどんどん増えているそうな。

深刻なのは、会場に行かないファンの理由が、不便場所にあるスタジアムや天候に左右される観戦環境、さらにはスタジアムでの飲み物や食事が高価なために、それだったら自宅で大画面のテレビで好きなものを飲み食いしながら観戦しようという雰囲気になっている事。確かに、フットボールフィールドは、車で来ることを想定しているのか、結構郊外の他の交通機関がないような場所に多くありますよね。

同じように、MLBなんかも課題を抱えているように思うんだけど、多分彼らはしばらく前に遭遇したんでしょう。最近の野球場は" *** Park"と呼ばれるように、単に野球の試合を見るだけではなく、ファンがそこで何時間かを快適に過ごせるような仕掛けがいろいろ考えられています。たとえば、子供用に遊戯施設なんて有るのは当たり前だし。

で、そんな記事を読んでいると、日本の野球場は結構交通の便も良いし、周りに楽しめる施設があったり試合前後に例えば食事をしたりする場所にも恵まれているし、機会としては恵まれた環境にあるのではないでしょうか。逆に、サーカー場は新規に作られた場所が多いこともあり、不便とはまでは言わないまでも、ちょっと気軽に出かけるという気持ちにはならないような場所に多いように思います。コスト(使用料金)の問題はあるけれど、日本のフットボールも野球場施設を勝つようするような形でモデルを作ったらどうでしょうね。あっ、でも西武ドームはちょっと外して欲しいけど(をぃ)。専用グランドを持たない強みを生かして、「試合観戦+α」の仕組みを考えるのは大切な気がしました。

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