2010年8月19日

ネットブックでなかったネットブック

「ネットブック」という言葉を、久しぶりに聞きましたね。日経BP PC Onlineの記事から、ネットブック失速の理由について。ネットブック自体が、市場に登場してから三年近く過ぎていますからね。その間に当初の低価格というメリットから何か進化があったかというと、結局何もなかったと言っていいような状態ですし。ネットブック最大の功績は、ネットブック対応でPCメーカー各社がCULVノートブックを出してくれた事じゃないかと個人的には思ったりして。ハイエンドモデルでは、やれBlu-rayだ、3Dだ、地デジだと、いろいろ機能満載モデルを出して、価格帯を上げようとしていますけど、このデフレ時代にそういうモデルってどうだろうか。例えば、ほとんどのユーザーはすでに携帯を持っているだろうから、地デジじゃなくてもワンセグでも十分だろうし、3Dだってまだソフトも少ないし、見るための専用ゴーグルが必要だったり、といろいろ制限や追加要求も多いし。

ネットブック最大の失敗は、「ネットブック」と言いながらもネットワーク向きではなかったことじゃないかと。わいやれす機能とかもちろん入っているけれど、やっぱり最低でも3G、とかWiMaxとか、そういう常時接続機能付きで訴求するところが弱かったかな、と。もちろん、データ通信会社とのタイアップモデルとか登場しましたが、外付けって形じゃビジネスユーザー以外は納得しませんしね。さらに言えば、ネットブックと言いながら結構重たいことも。ASUSやAcerが、この分野を開拓した事には敬意を表するけれど、ビジネスとしてはどうだったんだろう。まぁ、どちらも大きなメーカーさんだから、このまま終わるとは思わないけれど。

今はiPadが話題の中心だけど、個人的にはどうかなという気もしてます。理由は、あの「重さ」サイズ的にも、もうちょっと小型でもいいかなという気がしているし。記事の図で、iPadとネットブックの間あたりというか両者が合体したような物が、次のネットデバイスかな、なんて。となると、iPadとiPhone/iPod touchの間が開くので、このあたりに次のデバイスの候補なのかも。まぁ、絶対的な物って無いわけで、時代が進めばユーザーのニーズも変わるし、ライフスタイルも変わるし、幾らでも新しいチャンスは生まれていく、ということなんだろうな。

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