2010年5月17日

iPadの居場所

PC Watch、山田祥平氏のコラムから。サブタイトル「どうしても見つからないiPadの居場所」が、私も感じていたiPadに対してのモヤモヤしていた気持ちをズバリ言い表していますね。今回の旅行中、US国内を移動している時に何度もiPadを使っている人の様子を見たんですが、発売直後と言うタイミングにしては見る機会が多かったなという印象。ただ気になるのはその使い方というか持ち方というか、大柄なアメリカ人にしてもあのサイズは少し大きいんじゃないかという印象。

ちょっと誤解してしまうけれど、iPadってMacじゃないんですよね。iPhone/iPodの拡張版。勿論、iPhone/iPodであっても一通りの作業は十分出来るし、そこにPCと比較して非力とは言えiPhone/iPodよりは強力なシステムリソースがあって、大画面があってと言うことであれば、通常の作業であれば問題無く利用出来ます。それでもiPadを携帯する理由というは、やはりiPhone/iPodではちょっと画面が手狭とか少し遅いとか、そういう使い勝手部分の不満解消になるからですが、そのために唯一と入っていい不満がiPadのサイズの大きさ。旅行中Apple StoreでiPadの実機をいじってみましたが、確かに動作はキビキビしているものの、どうしても見た目はiPhone/iPodなんですよね。だからついその感覚で使ってしまうと、どうしてもサイズを持て余してしまう。良くジョークグッズで、実物よりも大きなおもちゃがあるじゃないですか。例えば、大きな電卓とか。どうしても、あの感覚になってしまうんですよね。

それと、持てない程じゃないけれど、やはり大きなサイズなので、iPhone/iPodのように片手で保持して操作するのは無理。机や膝の上に置いて操作するとか、片手で保持して別の手で操作するような形になりますが、そうなるとモビリティが犠牲になってしまう。机や膝の上に置いた場合、両手が使えて良いんじゃないかとも思えるけれど、この時に問題になるのが画面の向きが垂直になってしまうこと。モバイルPCなら画面の角度とキーボードの位置は別に設定出来るから良いんですが、この手の一体型デバイスではそれが出来ないので、どうしてモテで保持して画面位置を調節しながら使わないと勝手が悪い。それを片手でするには、iPadのサイズはチト中途半端なんですよね。

「居場所がない」というのは、今のデジタルライフの中で直ぐに浸透しないかも知れないけれど、でも居場所がないからこそ新しい居場所が創造される可能性もあるし、あるいは居場所側が新しいiPadに対して変化してくるかも。何れにしても、気になるデバイスなのは確かですね。

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