2009年8月3日

新聞雑誌持ち込み禁止

ウイグル問題というのは、日本にいるとそれ程大きな事件には感じられないんですが、こういう海外メディアの締め出しまで行うことを考えると、中国政府にとっては非常に重要な問題と言うことなんでしょうね。北京のホテルで、HNKのニュースとかCNNが中断されるのは見たことがあるんですが、とうとう印刷メディアにまで広げるとは。放送の場合、その流れる瞬間だけ注意すれば良いけれど、印刷メディアの場合にはそのもの自体も残るし、そこからコピーも出来ますしね。また放送と違って、テレビとかビデオが無くても配布可能だし。

もう20年くらい前だと思いますが、LD (Laser Disk)の好きなタイトルの一つに、「音楽畑」というのがありました。音楽家の服部克久氏のBGMに、海外の映像とか自然風景とかを合わせた、サントリーだったかな、TV-CMで使われた物をまとめた物ですが、映像が非常に綺麗でBGMも素晴らしくて、とても気に入っていたタイトルでした。で、その中で砂漠の中の中東のどこかの街だと思っていたのが、ウイグルの光景だったんですよね。当時は、余り地理的な知識が無くて、アラブのどこかだと思っていたけれど、まさか中国とは思わなかった。

でも、少し前のチベット問題にしても、今回のウイグル問題にしても、中国自体の限界を感じますよね。人口も多すぎるし(そのうちインドが抜くらしいけれど)、民族構成も複雑だし、貧富の差も大きいし。それはそれで新たな問題を生む原因になるんだろうけど、やはり連邦制とか考えた方が良いんじゃないでしょうか。仮にも世界の大国を自ら名乗る国が、海外からの新聞・雑誌持ち込みに神経をとがらすというのは、ある意味滑稽な光景ですね。まぁ、それだけ後ろめたいんだろうけど。

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