2008年8月6日

毒入り餃子事件

もうこのままお蔵入りかと思われていた中国餃子事件。突然、中国国内で同様の事件が発生していたことが報道されました。餃子を製造した天洋食品が回収した製品が、再び中国国内で流通し、それを食べた人が日本で発生したのと同じようなメタミドホス中毒を起こしていたという話。解せないのは、この話が先月のサミット直前に伝えられたのに、それが公にされたのが一月近くも過ぎてからということ。オリンピックへの影響を考慮したんだろうか。

本来、破棄されるべき回収商品が再び流通するというのも、いかにも中国らしいといえばそうだけど、そこで類似の事件が発生するというのも何だかなぁ。これで毒物混入が製造過程で発生したことがほぼ確実となったわけで、今後は原因特定とか損害賠償とかの話になるんだろうけど、でも天洋食品って確かもう活動停止してるんですよね。今後どうなるんだろうか。

こういう事件は、発生しないことがもちろん第一なんだけど、不幸にもトラブルが生まれてしまった場合には、いかに速やかに原因特定し、それに対してのアクションを示すことが信頼回復の常道。かなり時間は過ぎてしまったけれど、中国としてちゃんと誠意を見せて欲しいですね。プライドの強い国だから、そう言うことを認めたくないという気持ちも強いんだろうけど、失敗を起こしたときにいかに速やかに誠意を持って後処理をするかというのは、それ以上に重要だしかつそれが正しいものであれば、周りはちゃんと評価してくれるものですからね。

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