2008年6月25日
情報偽装 (2)
先日以来あちこちで取り上げられたからでしょうか、毎日新聞の英語版"Mainichi Daily News"でのタブロイド記事に関して、毎日新聞が謝罪と当該サイトの閉鎖を告げる記事を掲載しましたね(日本語・英語)。日本語と英語両方で掲載し、かつ今のところサイトのトップからのリンクもあるのは評価したいけれど、元記事を削除するのではなく、元記事の先頭に注釈を入れて、本文には取消線で消すべきだと思うんだけどなぁ。でないと、元記事へのリンクを辿ってきたアクセスが「404」になるだけで、元の情報がどうなったかと言うことが分からないから。ネットの世界では、URLも含めてその情報は構築されているわけだから、一度設定したURLも含めてその情報を管理すべきだと思うんですけどね。
あと、まとめサイトで取り上げられていた「不適切な英語クイズ」に関しても、なぜか消えていますねぇ。その件に関しての説明は無いの? まぁ、今でも例文として適切かと疑うような例文が掲載されているけれど、例えばこの岩手・宮城内陸地震から「土砂崩れ」の単語を言わせるクイズだけど、まだ記憶に新しいどころか、未だに災害救助活動をしている場所もあるだろうに取り上げる意味はあるんだろうか。確かに話題になっている単語かもしれないけれど、TPOってものがあるだろうと小一時間。TPOというよりも、「思いやり」と言った方がいいのかも。人間というのは、早く、詳しく、刻々と知りたい生き物なんだろうけれど、そこに報道としての「品」は必要だろうし、それがあるから我々も信用を預けるのだろうし。
面白いと言っては失礼かもしれないけれど、今回の件は一般の読者がネットワークの中で問題提起し、結局それが大本の情報発信者にまで影響した事例なんですよね。別の言い方をすれば、新聞社が読者の洗礼を受けたともいえます。そういう時代だと言うことを認識して、公共報道機関としての責任を認識して欲しいです。
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