国会議事堂からゆっくり歩いて10分ちょっと位でしょうか。今回の旅行の中で一番の目的である、スミソニアン博物館(Smithsonian Museum)の中にある国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)に到着しました。最初ここを訪問する予定を立てたときに、感謝祭の休み中の日曜日で開館しているのか不安だったんですが、ガイドブックによるとクリスマス以外はオープン、しかも無料(寄付は受付)と、嬉しい設定。開館時間は10:00からで、少し遅れて到着しましたが、それでもそれ程混雑する事はなく、入り口で手に持つのスキャンを受けて問題なく館内に入ることが出来ました。
長方形の建物の真ん中に通路が有り、その両側に展示室が並んでいる構成で、南側には個室形式で、北側にはこんな感じで吹き抜けの展示室が並んでいます。
建物自体もかなり大きなものなんだけど、何せ展示しているものが大きな飛行機達ですから、こんな感じでごちゃ混ぜに展示していても全体的に手狭な感じ。中央に見えるNWのB747は、横から内部に入り操縦席の様子なんかも見ることが出来ます。つられているだけの展示品から、そうやって内部に入ることも出来る展示品や映像展示等、色々楽しむことが出来ます。
今回見た中では、唯一の日本機「零戦」。太平洋戦争初期、"Zero Fighter"として活躍した機体です。当時、日本の航空技術は世界トップの水準だったけれど、如何せんお金と資源が無くて、途中からは欧米の物量作戦によって敗戦に進むわけですが、その技術が戦後新幹線や色々な技術に拡散していったことを思うと、ちょっと感慨深いものがあります。
戦争自体を肯定する気持ちは無いけれど、そういう危機的な状況に陥ったときに生まれる技術やアイデアは多種多様なのは、やはり生存本能にもよるのかなと思います。
実は、今回の見学で一番嵌ったのがこれ。写真家Jeffrey Milstein氏による、航空の下面を撮影したもの。最初C.G.かと思ったんですが、本当に着陸態勢に入った機体を下から撮影してるんですね、これ。だから、殆どの機体が車輪を出している状態で映っています。LAXの24R滑走路の延長線上から撮影していると、展示室の説明にありましたが、しかし、凄い。撮影パラメーターが分かりませんが、どんな条件で撮影しているのか知りたい気分。いゃ、分かっても自分が撮影できる訳じゃないけれど。
勿論、正面からの映像なんかもありますが、こういう斬新な構図を見てしまうと、ちょっとつまらない画に思えてしまいます(笑)。
期待値が大きかったかともあると思いますが、一通り見終わっての感想は「こんなものかな」という印象。結局1時間ちょっとの滞在でした。IADの近くに別館があって、そちらにはさらに多くの機体が展示されているとのことですが、どうもレンタカーでも無いと行き来が不便なようなので今回は諦めました。また暖かくなって東海岸に来たときに、IADへの国内線を使って別館には寄ってみようかなと、来年の訪問プランにはいれましたけど。
お昼近くになり、そろそろモールのお店もオープンする頃だろうということで、次の目的地に向かうことにしました。(続く...)
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