2011年3月17日

大地震備忘録 (3) - 自己完結システム

先にも書いたように、今回の被災時に痛感したのは、まずは情報入手、そして水や食料の確保、ということ。水や食料は、事前に購入して保管するなど方法もあるけれど、情報に関しては事前に準備可能なもの(帰宅経路とか)もありますが、やはり「その時」にリアルタイムに入手出来るものが重要。つまり、「その時」にそういう情報にアクセス出来る「デバイス」を持つことがまずは重要になります。

一般的には携帯電話になるんでしょうけど、個人的にはパソコンが一番慣れているので便利そう。ただし、電源確保が期待できない状況では、出来るだけバッテリーが長持ちするもの、あるいは補助電源が入手可能な物が一番望ましいと言えます。自分が今使用しているThinkPad X201sには、PC本体がOFFの時にもUSB電源が供給されるポートがあるので、モバイルPC(のバッテリー)を外部電源として流用することが可能です。例えば仕事で出かけているときには、必ずモバイルPCを携帯しますから、その時の状況でPCと携帯電話を使い分けると言うことは可能でしょうね。ただ、私は携帯性を重視してX201sにはスリムバッテリーを装着しているけれど、今後は予備にもう一つバッテリーを常備するとか、もう少し大きなバッテリーを併用するとか考えないといけないかも。

また、今回の経験から、スマートフォンを併用しようかとも考え始めています。操作性と情報表示では携帯電話(docomo P-09A)よりもスマートフォンの方が優れていますからね。また、PCの代用としても使用可能なので、そういう意味でも利用価値があるかなとも思います。ただ、電子マネーが使えないのと、今回便利だったワンセグが利用出来ないのが困るんですが。それに、そうなると唯一の候補はNECカシオのMEDIASしか無いし... いずれにしても、モバイルPC本体用にはACアダプターを持ち歩きますが、それ以外の携帯デバイス(携帯電話やiPod touch)は、基本的にUSBで充電するようにケーブル類を持ち歩いているので、取りあえずはこの体制で運用するしかないのかなと思います。

もう一つは、自宅に戻ってから痛感したんですが、やはり自宅に発電できる設備が必要かなということ。ガソリンで動く発電機まで準備するかは微妙ですが、カセットコンロのボンベで発電できる物もあるので、落ち着いたら検討しないと。煮炊きも含めて、カセットコンロボンベってこれから備蓄が必要になるのかも。煮炊きに関しては、簡単なアウトドア用のコンロもあるので、取りあえず飲料水をある程度保存しておけば何日かは持ちそうだけど、家電製品を維持できる体制まではなかなか準備出来ないですからね。趣味でアウトドアをしている人は、この手の屋外で生活する道具なんかは一通り持っているんでしょうけど、そういうことも一応考えた方が良いかも。私は、アマチュア無線の免許も持っていますが、もう何年も電波も出していないしリグも使っていないので、これも車載器を購入しようかとまじめに考えています。いつもは空気や水のように使っているインターネットですが、多分被災したときにはネットワークも途絶するだろうし、サーバーもダウンするだろうし、どの程度使えるかは未知数。その点、アマチュア無線のような個人設備でまかなえる物なら、最悪Point-to-Pointのコミュニケーションは可能だろうから、それを繋げてネットワークが出来るかもしれませんし。(続く...)

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