2011年1月12日

県知事とFDA

この記事にも書かれている、川勝県知事のインタビュー何ですが、たまたま昨晩偶然にTVでも見ていました。まぁ、言いたい気持ちは分からないでもないけれど、ちょっと恫喝とも思えるような言い方はどうかなという気もしましたね。確かに、静岡空港活性方のためにFDAは必須の条件だけど、一私企業としては収益性も考えないと行けないわけで、となると20%とか30%の搭乗率の路線をこのまま続けるわけにも行かないだろうし。

個人的には、静岡-小松(金沢)というのは、結構言い路線だと思ったんですが、どうしてこれだけ搭乗率が低いんでしょうね。確かに減便して夕方一便だけになり、さらに使い勝手が悪くなったけれど、それ以前のそれなりの時間帯の時でも搭乗率が低かったですからね。以前、記事で静岡から小松へのアウトバウンドはそれなりに需要があったけれど、小松から静岡からのインバウンドがかなり低調だったということなので、小松(金沢)での認知度、あるいは東京経由での移動ということがまだまだ便利だと言うことなんでしょうね。

利便性の良いスケジュール、人気のある路線開設をしようとすると、まずはそういった柔軟な要求に対応出来るだけの機材が必要なわけで、そういう意味ではまだまだFDAの今の陣容も足りているとは言えないでしょう。さらに、出来るだけターンアラウンドタイムを短くして、飛行機の稼働率を上げようとすると、名古屋とか信州とか、ある程度の拠点空港を開拓して、そういった場所も利用して稼働率を上げる努力も必要だろうし。そういう意味では、名古屋7:静岡3位の割合になったとしても、それによってFDAの収益性が担保されて、静岡空港離発着の路線が充実するのであれば十分じゃないでしょうか。

川勝県知事は、これまでの古いタイプの知事と比べれば、革新性も感じられるし、古いルールに縛られない新しさも感じるんだけど、ちょっと情緒的というか、夢想的というか、例の富士山の日もそうだけど、「思いつき」とは言わないけれどちょっと心配な部分も多く感じるんですよね。「石の上にも3年」とは、言うのは簡単だけど、まだ体力のない新規航空会社としては、リージョナル航空だからこそ、そこそこ収益性があってニーズのある路線を意欲的に開拓しなきゃ行けないわけで、その為には撤退する路線も生まれてくるのは仕方ないでしょうね。何でもかんでも「救済しろ・我慢しろ」と言われると、なんか今の日本の経済・社会みたいな気がして、言うはやすしだけど、それで何か好転するようにも思えないし。ちょっと、何だかなあという知事インタビューでしたね。

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