2011年6月6日

怪しい見出し

読売新聞のとある見出し「ケタ違い!F1マシン時速30km、1万人沸く
同じ内容記事の朝日新聞の見出し「F1マシンが公道走った 横浜・元町、日本初

最初に読売新聞の見出しを見たとき、「あーあ、みっともない。300kmを『30km』と間違ってるよ」と思ったんですが、実は間違ったのはこちら。本当に、30kmで500mほどデモンストレーション走行をしたようですね、F1マシンが。で、読売の記者は、「30km」という速度ギャップを強調したかったんだろうけど、事前にそういうイベントがあると知らずにタイトルを見ると、F1マシンがコースを疾走する様子をまず我々は想像するから、確かにタイトルの通り「桁違い」なんだけど、それはF1マシンの高速性をまずは思い浮かべるでしょう、普通は。

で、記事を読むと、確かに30kmで正しいし、そう言われてみれば「桁違い」なのも確かなんだけど、でも普通桁違いというのは、標準的なものと比較して「格段に大きい」事を意味しないのだろうか。そういう意味でも、読売新聞の見出しは、最初から「誤解を招こう」というような意図をちょっと感じて嫌らしいな、と。元々「見出し」はまず読者にその記事に対しての注意喚起・興味喚起をするためのものだから、ある程度刺激的な内容になるのも仕方ないとは思うけれど、それは週刊誌何かならまだしも、正確な情報提供が必要な新聞がそういう方向性に傾くのはどうだろうか。いゃ、そこまでこだわる必要はないかもしれないけれど、最初からミスリーディングを狙うような見出し付けにはちょっと抵抗を感じてしまいました。

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